大学の講義が終わり、ひかりは彼氏のタケルとキャンパスの外で待ち合わせをしていた。午後の日差しが心地よく、キャンパスの木々の間から暖かい光が差し込んでいた。タケルの姿が遠くに見えると、ひかりは自然と笑顔になった。
「お待たせ!」と、ひかりは軽く手を振りながらタケルに近づいた。
「全然、俺も今来たところだよ。」タケルは笑顔で応え、二人はそのまま近くのカフェに向かった。
カフェは大学生で賑わっていたが、幸いにも二人は窓際の席を見つけることができた。飲み物を注文し、ひかりはカフェラテ、タケルはアイスコーヒーを頼んだ。窓から外の景色を眺めながら、ひかりは自然と今日の授業の話を始めた。
「今日のゼミ、結構面白かったんだよ。先生が新しい研究について話してくれてさ、あのテーマ、タケルも興味あると思うよ。」ひかりが楽しそうに話すと、タケルは彼女の話をじっくりと聞きながら、時折頷いていた。
「ひかりがそんなに楽しそうに話すと、俺も興味出てきたな。次の授業、こっそり参加しようかな。」タケルは冗談めかして笑ったが、その視線はひかりに優しく注がれていた。
カフェでの時間はあっという間に過ぎ、二人は次の予定も特に決めていなかった。すると、タケルがふと提案した。「この後、うちに来ない?特に何もないけど、ゆっくりできるし、映画とかも観れるよ。」
ひかりは一瞬戸惑ったものの、すぐに頷いた。「いいね、それなら行こうかな。ちょうど映画観たいなって思ってたし。」
二人はカフェを出て、タケルの家に向かうために電車に乗った。電車の中ではお互いの手を繋ぎながら、次にどの映画を観るか、どんな話をするかで盛り上がった。ひかりはタケルと一緒にいる時間がとても心地よく、自然と緊張も解けていった。
タケルの家に着くと、彼はリビングにひかりを案内した。「ちょっと散らかってるけど、適当に座ってて。」タケルは少し照れくさそうに言いながら、テーブルの上の雑誌を片付けた。ひかりはその様子を微笑ましく見つめ、ソファに座りながら「全然、気にしないよ。」と答えた。
「じゃあ、何か飲み物持ってくるよ。映画は何がいい?」タケルが冷蔵庫を開けながら聞くと、ひかりは少し考えた後に「うーん、何かおもしろいラブコメがいいな。」とリクエストした。
タケルは頷いて飲み物を持ってくると、二人はソファに並んで座り、映画を見始めた。映画の途中、ひかりはリラックスした気分になり、自然とタケルの肩に寄りかかっていた。タケルはそのままそっとひかりの肩に手を回し、二人は静かな時間を共有した。
映画が終わった後も、二人はそのままおしゃべりを続け、気づけば日も落ち、窓の外は夜の静けさに包まれていた。ひかりは「今日はすごく楽しかった。」と微笑みながらタケルを見つめた。タケルも「俺も、ひかりと一緒にいるといつも楽しいよ。」と優しく返した。
初めて彼氏の家に来たひかりは、最初の緊張を忘れ、二人で過ごすこの時間がとても特別なものだと感じていた。
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